自作アプリを実機にインストールする流れ
XcodeのSwiftプログラミングで自作したiPhoneアプリを実機にインストールしてデバッグ、ビルド、シミュレーションする方法をまとめています。
以下の5ステップを実施することで、実機のiPhone環境で評価ができるようになります。
- チームの設定
- MacとiPhoneをライトニングケーブルで接続
- ビルド先を自分のiPhoneに設定
- XcodeのRunボタンを押してビルド
- 実機の中にインストール完了
上記の手順をによって、実機のiPhone内に自作したアプリがインストールされ、動作を確認することができます。Xcodeでは動いているが、実機で動かないなどの不具合がないか確認することができます。インストールしたアプリの有効期限は1週間程度なので、期限が切れたら再インストールしないと使用できなくなってしまうので注意しましょう。
1.チームの設定
作成したXcodeのプロジェクトを開きます。ナビゲータエリアの1行目にあるプロジェクト名の部分をクリックします。アプリのTARGETSを選択します。その中の「Signing & Capabilities」の中のチームを自分の該当のチームに設定します。
XcodeのVerによって、配置場所が変わる可能性があります。
個人で登録した場合のTeamは、Developmentアカウント名になります。
2.MacとiPhoneをライトニングケーブルで接続
続いてMacとiPhoneを純正のライトニングケーブルで接続し、iPhoneのロックを解除しておきます。
3.ビルド先を自分のiPhoneに設定
iPhoneの設定も必要で。Developerモードを解除していない場合は、Xcodeにエラーメッセージが表示されます。
以下のエラーがiOS16から出力されるようになりました。解決するには、評価するiPhoneで、Developerモードを許可する必要があります。セキュリティ性が落ちると表示されますので、必要な期間のみONにする、評価専用のiPhoneを用意しましょう。
設定ープライバシーとセキュリティーデベロッパーモード をONにします。
To use Phone for development, enable Developer Mode in Settings → Privacy & Security.
Xcodeに戻りツールバーの中央にあるビルド設定の中から接続したiPhoneを選択します。
4.XcodeのRunボタンを押してビルド
設定したら同じくツールバー左側の「ビルドボタン 」をクリックします。
5.実機の中にインストール完了
初回の場合はデベロッパアカウントとデバイスが紐づいていないため確認のダイアログやキーチェーンの許可を求められます。適宜Macのパスワードを入力して続行していきます。
これで自分のiPhoneの中に自作のアプリをインストールすることができました。
Wi-Fi経由で紐付ける
今回はライトニングケーブルを繋いでMacとiPhoneを紐付けましたが、同じWi-Fi環境下であればケーブルなしでネットを介して紐づけることも可能です。常時ネットを介して紐付けする場合は最初に設定だけしないといけません。
初期設定と手順
MacとiPhoneをライトニングケーブルで接続
Xcodeメニュー>window>Devices and simulatorsを開く
Connect via networkにチェックを入れる
Wi-Fiを介してMacとiPhoneの紐付けが完了
一度チェックを入れておけばチェックを外すまで紐付けが有効になります。解除したい場合は再度ケーブルで接続し「Connect via network」のチェックを外してください。
既に実機にAppStoreからアプリをインストールしている場合のビルド方法
開発したアプリをリリース後に自身の端末にApp Storeからインストールしてしまっている場合でも問題なくビルドすることができます。
その場合は端末内の該当アプリがビルドしたバージョンにアップデートされます。もちろんアプリ内のデータは保持されたままなので気にすることなくテストシミュレーションをすることが可能になります。
ビルド後は、再度App Storeからアップデートすることで元のバージョンに戻すことができます。
AppDataディレクトリを確認する方法
AppDataディレクトリはiOSアプリを作成する上で画像やテキストなどのデータファイルを格納する場所です。サンドボックス構造と呼ばれる構造で、「外部とは隔離された、アプリが操作するようのディレクトリ群」になります。
iOSアプリと共存関係にあり、アプリをインストールするとそのアプリ専用のAppDataディレクトリがデバイス内に作成され、アンインストールされると同時に削除されます。
自作したアプリのAppDataディレクトリを確認する方法を見ていきます。
MacとiPhoneをライトニングケーブルで接続(or Connect via networkにチェックでWi-Fi接続)
iPhoneに該当アプリをインストール
Xcodeメニュー>window>Devices and simulatorsを開く
Deviseの中の自分のiPhoneを選択
INSTALLED APPSの中の自作アプリを選択
下の マークをクリック
Download Container…をクリック
AppDataディレクトリ群がコピーされてダウンロードされる
手順は簡単でまずはMacとiPhoneを紐付けます。実機のiPhoneに確認したいアプリをインストールします。
続いてXcodeのプロジェクトをアクティブにした状態でMac上部にあるメニューの中から「Xcodeメニュー」>「window」>「Devices and simulators」をクリックします。
下記のような画面になるので「Devise」の中の自分のiPhoneを選択し、中央付近から「INSTALLED APPS」項目の中にある該当アプリをクリックして選択します。下の マークをクリックして選択肢の中から「Download Container…」をクリックすればAppDataディレクトリがMacの中にコピーされます。
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